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コラム 足は健康の土台 ーはだしの実力|和とろん|上田市武石の鍼灸院

足は健康の土台 ーはだしの実力

突然ですが、クイズです。
人間の体(大人)には約206個の骨があります。そのうち、足のくるぶし以下だけで何個あるか、知っていますか?10個?20個?
正解は——両足で52個。つまり、全身の骨の4分の1が、足のくるぶし以下に集まっているのです。

え、そんなに?と、思いませんか。
足は、でこぼこ道や滑りやすい所でも、ちゃんと全身の体重を支えバランスをとれるように、精密に動ける仕組みになっているのです。

足裏は、高性能センサーの塊

そして、その精密な動きを支えているのが、足裏に密集した高性能センサーです。
靴の中に砂や小枝がちょっと入っただけで、すぐに「あ、何か入った」と気づく。あの感覚こそが、足裏センサーの実力です。裸足になれば感度はさらに上がり、地面のわずかな傾き、石の硬さ、土の柔らかさ、温度、すべりやすさ——足裏はそれらを瞬時に読み取り、脳に伝えています。
私たちが意識しなくても、足裏は常に地面と「会話」しながら、全身を支え続けているのです。なんとも頼もしい。

現代人の足は、二重に封印されている

現代人の多くが、靴下で高性能センサーにフタをして、窮屈な靴で足の動きを制限してしまっています。さらに、靴のクッションが、足の精密な動きの妨げになっている可能性もあります。
高機能な靴は一見、足にやさしそうに見えますが、使わない筋肉は衰え、刺激されないセンサーは鈍くなる。足が「さぼれる」環境になればなるほど、足本来の力は失われていくのです。
その影響は、足だけにとどまりません。足裏のアーチが働かず、クッション頼みの歩き方になってしまうと、歩くたび衝撃が膝や腰に伝わり、全身のバランスが崩れ、姿勢が悪くなり、疲れやすくなる。不調の原因が、実は足にあった——そんなことが、珍しくないのです。

はだしのすごさ——日本と世界の実例


◆江戸時代の庶民・飛脚
江戸時代の履き物は、ぞうりや、わらじが一般的でしたが、どれも足指をしっかり使い、地面の凹凸がそのまま足裏に伝わる裸足感覚に近い履き物でした。日常生活の中で足腰が鍛えられていたのです。
松尾芭蕉は45歳で「おくのほそ道」の旅に出て、1日40〜50kmを歩いたと言います。また江戸時代には「お伊勢参り」という大ブームがありました。江戸から伊勢神宮までは往復約1,000km。庶民も1日平均30~40㎞歩き、旅を楽しんでいたのです。
飛脚にいたっては江戸から京都・約500kmを3〜4日で走破しました。

◆おじいちゃん、おばあちゃんの時代の話
江戸時代までさかのぼらずとも、和とろんのわら草履作りの師匠、坂口信茂さん(御年90歳)が小さい頃、武石で炭焼きをしていた方々は、20kgの炭俵3つ——合計60kgを背負って数十㎞の山道を歩いていたとのこと。実は、私のひいおばあちゃんも、スイカを3つも抱えて母の実家に訪ねてきたと家族で語り継がれています(笑)幼少期を素足や草履でしっかり足を鍛えていた少し前の世代、現代人にとっては超人級の強さの持ち主が普通にいたのです。

アベベ・ビキラ(エチオピア)
1960年ローマオリンピックのマラソン。裸足でアッピア街道を駆け抜け、金メダルと世界記録を同時に手にしました。靴があっても、あえて裸足を選んだのです。

タラウマラ族(メキシコ)
書籍「BORN TO RUN 走るために生まれた」で世界に知られた先住民族。薄いサンダルか裸足で何百kmも走り、足本来の機能の優秀さを証明し続けています。

足は「第二の心臓」 全身の縮図


足が第二の心臓と呼ばれるのには、理由があります。心臓が送り出した血液を、重力に逆らって押し上げるポンプの役割があるのです。

そして足裏には足ツボ、反射区があり、全身の内臓、器官にもつながっています。足裏は、全身の縮図です。

日本で靴が一般に普及したのはわずか70年ちょっと。人類の直立二足歩行の途方もなく長い時間をかけて獲得した高性能な足の機能は、現代人にはすっかり宝の持ち腐れになっているかも?(笑)おしゃれで便利な靴を楽しみながら、足を解放する習慣も取り入れて、大事な足の機能を取り戻しませんか。

足の力を取り戻すと、起きる変化


▶転ばなくなる。
足裏の感覚と足指の筋力が戻ると、バランスが安定します。高齢者の転倒・骨折・寝たきりの多くが足の衰えから始まっていることを考えると、これはとても大切なことです。
▶腰痛・膝痛が楽になる。
足の機能が回復すると、膝・腰・背骨への負担の連鎖が少しずつほどけていきます。「まさか足が原因だったとは」と驚く方も多いのです。
▶冷え・むくみが改善する。
足の筋肉が動くことで血液やリンパの巡りが良くなります。足先がじんわり温かくなる感覚を覚える方が多いのは、この循環が戻ってくるからです。
▶姿勢がよくなり、疲れにくくなる。
余分な力を使わなくなるので、「なんとなくだるい」が減ってきます。
▶気持ちまで明るくなる。
足裏は自律神経とも深くつながっています。足裏が心地よく刺激されるとリラックスを促す副交感神経が優位になり、ストレスが和らぎ、睡眠の質が上がることも。土や草の上を裸足で歩いたあと、なんとなくすっきりする——あの感覚は、気のせいではないのです。
▶脳が若返る
足の感覚がよみがえると、全ての神経は脳につながり、脳を刺激するため頭もスッキリ。認知症予防になります。そして、足の動きが良くなり末端の血流が良くなると、血管も若返り、脳への血流も促進されるため、脳の酸素不足や脳細胞の老化を防ぎます。

子どもの足にも「ぞうり育」


平らなアスファルトを靴で歩いて育つ子どもが増え、子どもたちの足にも異変が起きています。土踏まずが未発達な子や、足指が地面に着かない「浮き指」、小学生の外反母趾も年々増えているのです。
保育園で「子どもたちがよく転ぶ」対策として、草履サンダルを導入したところ、わずか数ヶ月で走り方が変わり、転ばなくなり、姿勢まで改善しました。子どもの体って、正直ですね。
草履の鼻緒を足指でつかむ動作が、自然に足指を鍛えます。近年、保育園・幼稚園・小学校での「はだし育」「ぞうり育」が広がっているのは、こうした確かな変化があるからです。

大人も今日からできる足育

難しいことは何もありません。すぐできることから、やってみましょう。
・足指1本1本に力をいれて歩く——毎日少しずつ、足指の力が戻ってきます。
・靴下は5本指ソックスを選ぶ。指がバラバラに動かせて、地面を押す力がついてきます。
・たまには素足で、庭や芝生を味わう。
・室内ではスリッパより布ぞうり。鼻緒を足指でつかむ動作が、足指の力を目覚めさせてくれます。
・足の運動、足ツボ刺激を気が付いたときにやる。

呼吸も整う「みんなのはだしの歩道」

和とろんの隣、子檀嶺神社の参道沿いに、ちょっと特別な道があります。
この場所は「大地の再生」の考え方をもとに整備した、土の中まで空気と水が循環し、大地と命が呼吸する場所。
その大地の上に、もみがら・石・ウッドチップなど、12種類の自然素材を楽しめる「みんなのはだしの歩道」があります。はだしで歩くと、素材ごとに違う感触が足裏を刺激します。足つぼが押され、全身の血流が改善され、じんわり気持ちよくなる——そんな体験が待っています。
清々しい空気を身体いっぱいに吸い込んで、自然豊かな景色を眺め、心地よい風を感じ、大地を素足で踏みしめる。大地と天のエネルギーをチャージして、体も心もよみがえる。
お参りのついでに、散歩のついでに、ふらっと立ち寄ってみてください。
長年、黙って頑張ってくれた足に、そろそろ向き合って「ありがとう」を伝えませんか。
足裏の体操と呼吸法も体験可能です。ご希望の方はご予約下さい。

みんなのはだしの歩道
靴を脱いで、足裏から健康を取り戻そう!

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